いっしょに、旅に出ません?

「いつかどこかを旅する旅する時」Recommendation
MENU

週末に出会った小さな女の子

今週末は3連休でしたね。
最近、家でゆっくりする時間がなく、基本的にインドア時間が欲しい私はこの連休を楽しみにしていました。
そんな連休、中日の日曜日のこと。
その日は、ランチ→映画(SING!!)→夜ごはんにはおうちに帰ってこようという計画でした。

まずはランチを食べに出発。マンション内の階段で1階に降りていくと、1階の玄関フロア部分から階段を見上げる推定3~4才位の女の子が。

Lyra looking up

まさに、こんな写真のような感じで、階段の方を見上げる女の子が。
降りて来た私たち(2人いました)と目が合い、お互いフリーズ(5秒位だとは思いますが)状態。
なぜフリーズしたかというと、

  • 単身世帯が多いマンションなので子どもに会って驚いた事
  • 子どもが固まってしまっている(動かない)ので幻を見ているのかと思った事

数秒見つめ合った後、幻ではない事を理解したので「こんにちは」とか「ママは?」「おうちはどこ?」などなど、声をかけてみてもフリーズしたまま。
知らない人に話かけられて怖かったかな、と思い、オートロックのマンション内だったため、(少し心配でしたが)「お外行くならママと一緒に行くんだよ」と声をかけ出発しようとしたところ、女の子がマンションから外に一人で出て行ってしまいました。

マンションから外へ

まだ、女の子は敷地内にはいたものの、目の前は、結構車が行き来する大きな道路。
声をかけても、聞こえてるのか、いないのか無反応な女の子。
まぁ、玄関の前で遊ぶのかもしれない、と判断し、私たちは女の子を残し、目的地の方向へ。
しかし、やっぱり、後ろ髪がひかれる思いだったので、少し進んで女の子の事が気になり、後ろを振り返ってみたところ…、 なんと、大きな道路の真ん中に飛び出しているというかなり危険な光景が広がっています。 本当に心臓が止まるかと思いました…。

Valeria on the Streets

女の子を道路から回収

もう、走って戻り(学生の頃、陸上部で良かった…。)、女の子を道路から歩道へ連れ戻し(というか、抱えて走り)、 道路の危険さを言い聞かせ、歩道で再度女の子に質問です。

カプセル:ママは?一人でどこにいこうとしてたの?
女の子:…。
カプセル:おうちに帰ろう?おうちはそこ(出会ったマンション)だよね?
女の子:…。

同じ様な質問を繰り返していたところ、ようやく女の子が話してくれたのは「パパのところにいく」ということでした。
おうちには帰りたくないみたいで(というかマンションのどこの子かもわからない…むしろ、マンションの子かどうかもわからない…。)イヤイヤ首を振り、結構な力で動きません。
というか、道路の方へ出ようとします。「パパのおうちは近いの?道路渡ったらすぐなの?」と聞くと、頷きながら道路を渡った先を指さすので、まずはパパの所まで連れて行く(というかついていく)事に。
「パパの所まで付いて行ってあげようか?」と聞くと、ニコッと笑い頷く女の子。

女の子とパパの家へ

f:id:capsule-travel:20170321163710j:plain 女の子が危なくない様に一緒に歩き出しましたが、近いとは聞いていたものの、どうやら、記憶があやふやな様子。
そりゃ推定3~4才の子どもが道順わかったらすごいですよね。
指を指しながら道を示す女の子を先頭に歩き続けましたが、気がつけば、永遠とジグザグにぐるぐる歩いている状態。
おうち(だと思われるマンション)に帰るのは嫌な様子で、パパを目指して何かしらの記憶を頼りに歩き回る。
一向に話はしてくれませんが、頷きでコミュニケーションも取れてきましたが、 もう、30分(以上?)は歩いただろうか、という頃に、警察に保護してもらったほうが良さそうだという結論に至り、連絡しました。
放っておくと、道路に飛び出してしまうし、恐らく近くにゴールは無さそうで、あったとしても道順は覚えていないだろうという判断です。

警察に引き渡し

f:id:capsule-travel:20170321164516j:plain 電話をしている途中ですぐに警察が到着し、無事女の子は警察の方にお願いする事ができました。
女の子の親は、私たちが連絡するのと同じようなタイミングで通報し丁度探し始めた時だったらしく到着が速かったです。

女の子は結局、名前もしゃべってくれませんでしたが、一緒にいた時間で少し愛着を持ってくれていたのか、なかなか繋いだ手を放しませんでした。
一応お礼は言われたものの、もっと早く警察に連絡するべきだったのか、とも考えましたが、何が良かったのか、答えはわかりません。
結局、お出かけする気分ではなくなったため、映画も取りやめに。

その後少しだけ聞いた女の子の話

f:id:capsule-travel:20170321170103j:plain 警察に私たちの個人情報を伝え、同じマンションの子かもしれない事情を話したところ、 どうやらネグレクトや虐待の疑いのある女の子だったらしく、過去に通報が何度かあったようで、その線で調べるとおっしゃってました。。。
なんだか大事に。
名前も知らない女の子ですが、お父さんのところへ行きたかったのかなと思うと、なんか言葉ではいい表せないような複雑な気持ちに。
一応、既に私の手を離れましたが、唯一話してくれた「パパのところにいく」という言葉が実現していたらいいなと考えてしまいます。